クロイツフェルト・ヤコブ病
- shinjiro akiba 秋場信二郎
- 2021年3月28日
- 読了時間: 2分

今日はスプーキーには関係のない話題です。
昔海外で狂牛病が発生して、発症した牛の肉を食べると人間も発症してクロイツフェルト・ヤコブ病に罹患するかもしれないと日本でも大騒ぎになりました。
それによって日本政府はアメリカ産牛肉の輸入を禁止したために、しかたなく吉野家がそれまで使っていたアメリカ産牛肉を諦めて、オーストラリア産牛肉を使うようになったことがありました。
狂牛病もクロイツフェルト・ヤコブ病も、脳内の感染性タンパク質(プリオン)が引き起こす病気で、そこから牛のプリオンも人間のプリオンも同じ様に相互の体内で働くと思われたのです。
特に変異型クロイツフェルト・ヤコブ病は(もしかすると)狂牛病と関係があるのではないかと疑われています。
しかしその後騒ぎは収まって世界中で牛肉は未だに食べられています。
そんな中、先週カナダのマスコミが、カナダのニューブランズウィック州(人口はたったの75万人)でクロイツフェルト・ヤコブ病とよく似た症状の患者が集団発生していると報じました。
カナダ政府の保健省は2015年に最初の発症例が報告されたのに、何も公表せずにいたそうです。
病院で検査したのですが、クロイツフェルト・ヤコブ病のよるプリオンは発見されなかったので、そのまま放っておいたようです。
その後2020年までに34人の患者が罹患して、今年になって8人も報告されています。
この数字も、野党(緑の党)が医者のメモを入手して保健省に問いただしてやっと公表された数字のようです。
当然ニューブランズウィック州の住人は、このクロイツフェルト・ヤコブ病に似た病気が州内のどの地域で集団発生しているのか知りたがっているのですが、保健省は場所に関しては一切情報を公表していないそうです。
州の保険当局の責任者は、この病気はクロイツフェルト・ヤコブ病にとてもよく似た症状を見せるが、まったく別の新しい病気だろうと断言しています。
今まで43人の罹患が分かっていますが、そのうち5人が亡くなっているそうです。
地元の住民たちは、「ムースの肉が原因?」「鹿肉?」「伝染するのか?」など不安な気持ちでいるそうです。
以前ブログで書きましたが、新しいウイルス、新種のバクテリア、新しい病気、これからますます増えていきます。
そのたびに対応策を講じようとして薬やワクチンを開発します。
このイタチごっこでは、人間側はいつも後手後手にまわって勝ち目はありません。
唯一自分の免疫力を高めることが困難を乗り越える方法です。
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