食欲のコントロール
- shinjiro akiba 秋場信二郎
- 2020年10月12日
- 読了時間: 6分

今日は、食欲をコントロールしている体の機能についての話題です。
前回グルテン不耐症について書きましたが、病気とまでは言えなくてもパン食をすると、身体がダルくなったり具合が悪くなる人はとても多いです。
ただほとんどの人は体の不調をパン食と結びつけることができません。
ですからなかなかパン食を止めようと思わないのでしょう。
またグルテンが身体に悪影響を与えると分かっていても、なかなか止められない理由が他にもあります。それは「グルテンの中毒性」です。
以下に、島根県立大学の保健管理センターというところのブログ記事を一部転載します。
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グルテンは胃の中にある酵素や胃酸と反応して、いろんなポリペクチド(タンパク質)に分解されます。そのポリペクチドは抗グルテン抗体ができる抗原になったり、免疫機能に変化を与えたり、細胞毒性を発揮したり、腸管の透過性を高めて、腸内細菌の発生する毒素を血中に入れたり、セリアック病の炎症を引き起こしたりします。さらにグルテンは、エクソルフィンという麻薬のようなポリペクチドにも分解されます。このエクソルフィンは体内に吸収されて、脳にあるモルヒネなどの麻薬の受容体であるオピオイド受容体に結合します。すると、多幸感を感じるようになり、次第に小麦依存性が生じてきます。また、グルテンと同時に小麦にはアミロペクチンAという炭水化物も多量に含まれるようになりました。アミロペクチンAは他の糖質よりも消化・吸収が早いため、食後血糖値の乱高下を招き、体内で活性酸素が発生したり、炎症が起きたりします。
このような理由で小麦食品摂取により、肥満、糖尿病、心臓病、脳血管障害、認知症、ガンなどの生活習慣病、老化、うつ病などの気分障害、関節炎などの「痛み」など現代人が抱える様々な不調が生じてきます。
男子テニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ選手(2016年7月11日現在)は2010年にグルテン不耐症であると判明しました。それ以来ジョコビッチ選手は、小麦製品を完全に断ったグルテンフリーダイエットを取り入れています。詳細は「ジョコビッチの生まれ変わる食事」で述べられています。
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戦後の人口爆発に対処するための食料増産用に開発された、改良小麦からグルテンの含有量が過剰になったと言われています。
この小麦(同時にとうもろこしも)の改良のために資金を提供したのが、ロックフェラー財団でした。
陰謀説が大好きな人達は、この小麦やとうもろこしの品種改良も、人類家畜化計画の1つだったと主張しています。
本題に戻ります。スプーキーには各種の「依存症」「中毒症」を改善するプログラムがあります。
私も時々パンを無性に食べたくて、気持ちが抑えられないときがあります。
これはもしかすると、意志の弱さというよりも、明らかに中毒症・依存症という病気なのではないかと閃きました。
そしてスプーキーのサポートサイトで「小麦 中毒」と入力して検索すると、たくさんの中毒症の記事が現れました。
その中に、「誰かカンナビジオールCBDの周波数を試してみた人はいますか? 私はお腹が空いたときしか食べなくなりました。もう食べ物中毒はありません」という表題を見つけました。
「???」と思って記事を読んでみると、大麻の成分である「カンナビジオール(CBD)」が食欲の正常化を助けるということが書いてありました。
これだけではよく分からないので、より詳しくネットで調べてみると、今まで知らなかったことが分かりました。
それは「エンド・カンナビノイド・システム」という身体のシステムでした。
以下に、日本臨床カンナビノイド学会という医療従事者が作っている学会のサイトでの、「エンド・カンナビノイド・システム」についての説明文を転載します。
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エンド・カンナビノイド・システム(ECS)
体内には、地球上で生きていくために本来備わっている身体調節機能=ECS(エンド・カンナビノイド・システム)があります。ECSは、食欲、痛み、免疫調整、感情制御、運動機能、発達と老化、神経保護、認知と記憶などの機能をもち、細胞同士のコミュニケーション活動を支えています。
ECSは、1990年代に発見された“アナンダミド”と“2-AG”と呼ばれる体内カンナビノイドとそれらと結合する神経細胞上に多いカンナビノイド受容体“CB1”、免疫細胞上に多いカンナビノイド受容体“CB2”などで構成され、全身に分布しています。
最近の研究では、ECSは、外部からの強いストレスを受けたり、加齢に伴う老化によって、ECSの働きが弱り、いわゆる「カンナビノイド欠乏症」になると、様々疾患になることが明らかになってきました。
これらの作用を利用したカンナビノイド医薬品(イギリスGW製薬のサティベックス)が2005年にカナダで多発性硬化症の痛み改善薬として承認され、てんかん、ガン疼痛、神経膠腫、2型糖尿病、潰瘍性大腸炎、統合失調症などの疾患の臨床試験が進んでいます。
カンナビノイドの分類
植物性カンナビノイド
合成カンナビノイド
内因性カンナビノイド
カンナビノイド・・・薬用植物アサの有効成分
アサ科1年草の薬用植物アサ(Cannabis sativa L.)には、カンナビノイドと呼ばれる生理活性物質が含まれています。カンナビノイドは、炭素数21の化合物で、104種類あります。その中で、よく知られているのは、マリファナの主成分で有名なTHC(テトラ・ヒドロ・カンナビノール)と精神作用のないCBD(カンナビジオール)です。
THC及びCBDは、1960年代にイスラエルの化学者メクラム氏によって発見され、ポリフェノール構造をもちます。THC濃度が0.3%未満の産業用大麻と呼ばれているアサの品種にCBDは、1~15%ほど含まれています。
日本では、1948年に制定した大麻取締法によって、カンナビノイドを多く含む花穂と葉の利用を禁止しています。また、日本では、大麻取締法第四条によって、医師の交付、患者の施用の両方が禁止されています。
現行法では、茎および種子由来のCBDであれば利用することができます。
都道府県知事の許可があれば、農家には大麻栽培者免許、麻薬取締官や大学等の研究者には大麻研究者免許が交付され、アサを栽培したり、研究したりすることができます。しかし、これらの免許取得は、厚生労働省の指導や通知の細かい規定をクリアすることが非常に難しいのが現状です。
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私は今までに何度もCBDやCBDオイルについてブログで書いています。
欧米ではCBDの医療効果が広く知られていて利用する人が増えています。
スプーキーのユーザーには、CBDのプログラムを使ったり、スカラーの上にCBDオイルを置いている癌患者さんがたくさんいます。
自分ではCBDについて十分に知っているつもりでしたが、お恥ずかしいことに「エンド・カンナビノイド・システム」については全く知りませんでした。
そこで自分でも実験して効果を試してみようと思い、早速スプーキーのデータベースを調べてみました。
CBDと入力して検索すると、通常のプログラムが1つ、MWという分子量を元に計算したプログラムが1つ出てきます。

またCannabiと入力して検索すると、25のプログラムが出てきます。

カンナビジオールが体内で働くためには受容体(CB1,CB2)が必要なのですが、それらのプログラムも25の中に入っています。
これから大麻に含まれているたくさんの成分を調べて、この25の中にどの成分が入っているか選択して、前の2つのプログラムと合わせて1つのプリセットにして、まずはリモートモードで照射して実験してみます。
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