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バクテリアとウイルスの働き(1)

  • Writer: 秋場信次朗 Shinjiro Akiba
    秋場信次朗 Shinjiro Akiba
  • Jul 24, 2019
  • 4 min read

これから2回に分けて、バクテリアとウイルスの働きに関する、スプーキーの記事を紹介します。


以前から何度も繰り返してお伝えしていますが、バクテリア、ウイルス、真菌などの微生物の研究は、ここ数年で大きく進んでいて、人体をコントロールしているのが人間の意志ではなく、微生物の意向だったかもしれない事実が解明されつつあります。


地球上に存在する微生物で、まだ発見されていない莫大な数の種類が存在しているようです。


病気の原因の解明、病気の新しい治療法の発見、それらのためには微生物の研究が必須です。


以下、要約


◯バクテリア、ウイルスとは


バクテリアは35億年前から存在していて、人間が生きることが出来ない高温、低温、放射線などの条件下でも生きることが出来ます。


バクテリアは単細胞生物です。単独で再生できます。


そして地球上のあらゆるところに、(地下深くにも)存在しています。


バクテリアの99%は無害です。


それらは食物の消化、病原菌の破壊、ガン細胞を攻撃、必須栄養素の供給など、人間に有益です。


残りの1%が病気を引き起こしています。


これらの病気は、軽度のもの(レンサ球菌性咽頭炎、耳の感染)から重度のもの(細菌性髄膜炎、敗血症ショック死)まであります。


バクテリアは非常に適応力があり、抗生剤の過剰投与により、簡単に抗生剤に対する耐性を持つようになります。


ウイルスはバクテリアよりも小さくて、タンパク質のコートに包まれた遺伝子情報の中心部を持ちます。


ウイルスは、宿主(寄生先)が無いと生きられません。


ウイルスの働きは2種類で、1つは細胞に取り付いて、細胞が死ぬまで自らを増殖します。


もう1つは、取り付いた正常細胞を悪性細胞またはガン細胞に変化させます。


ウイルスはこれらの作業を単独で行う能力を持っていないので、宿主の細胞の遺伝子に自分の遺伝子を組み込ませて変異させます。


人間を含む多数の生き物の遺伝子には、過去のウイルスの遺伝子を発見することが出来ます。


みなさんは、ウイルスとバクテリアが引き起こす病気の症状が似ていることを知っておいてください。


発熱、筋肉痛、咳、喉の痛み、などです。


ただ同じ症状でも、原因がウイルスとバクテリアでは治療法が変わってきますので、注意してください。


◯最近の研究結果


最近のゲノム研究で、微生物研究は大きく進んでいます。


宿主と微生物、両方の遺伝子が複雑に変異するさまが分かってきました。


人間のエネルギーの発生源である、ミトコンドリアDNAは40万年まえから存在しています。


人間全体のDNAは、300億以上の塩基対を持ちます。


人間の体には、100兆にものぼる数の微生物が存在しています。その多くはバクテリアです。


体内の細胞の数の90%は微生物の細胞です。


人間の細胞の数はたったの10%しかありません。


あなたの人体は「あなた」のものではなかったのです!


そして微生物の詳細な機能については、まだ解明されていません。


最近の研究で、四肢動物が持つ、神経細胞の遺伝子情報が古代のウイルスから残ったコードであることが分かりました。


動物(人間を含む)の進化に古代のウイルスが貢献していることがわかったわけです。


またウイルスが、地球の対流圏のなかで自由に動き回って(漂っている)いたり、海洋の中を漂っていて、各地で感染していることも分かってきました。


パンドラウイルスと呼ばれる大型のウイルスが、新しい遺伝子を作成する能力が高いことも分かりました。


HK2 と呼ばれるウイルスは、薬物中毒患者に多く存在することがわかりました。


アルツハイマー病患者は、脳内に一般人の2倍のヘルペスウイルスを持っていることもわかりました。


科学者たちは1世紀前から、いくつかのウイルスがガン細胞を殺せることを知っていましたが、やっと最近になってこの療法は実現可能になりつつあります。


過敏性、不眠症、多動障害、学習障害を引き起こす原因が、中枢神経を侵すウイルスだと発見しました。


つまりウイルスが宿主の性格を変える、行動を変えることが分かってきました。


またラットの実験では、ウイルスがラットの性衝動を抑え、自らの増殖にプラスにすることが分かりました。


寄生する微生物が中枢神経に影響を与え、宿主の精神的ムード(気分)を変え、行動を変えることがわかったのです。


微生物は、脊椎動物の気分・行動を変えるのに2種類の方法を使います。


1つは、中枢神経系の感染。もう1つは、神経間のコミュニケーションの変更です。


以上、要約終わり



要約の途中でいくつも自分の言葉を追加しました。


昨年の NHK の特集で微生物の驚くような働きを紹介していましたが、スプーキーの記事も同じことを書いています。


もしかすると私達の気分は微生物にコントロールされていて、病気も彼らの意志から来るものかもしれません。


次回は最近の研究結果を踏まえて、新しい治療法とはどういうものか説明します。

 
 
 

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