リーキーガットシンドローム(腸管壁浸漏症候群)
- 秋場信次朗 Shinjiro Akiba
- Feb 22, 2019
- 4 min read

日本では、まだ馴染みのない病名かもしれませんが、これからは、誰もが知っている病気になると思う「腸漏れ症候群」。
「腸が漏れる」って聞いただけで恐ろしい気がしませんか?
最近の研究結果によって、「腸は第二の脳」とか「むしろ腸内微生物が出す物質が脳に司令を出してコントロールしている」と言われるようになって、腸の(というよりも腸内の微生物)の重要性が認識され初めてきました。
そんな大事な腸は、バリア機能が発達していて、簡単に有害なものが体内に入らないように防御しています。
ところがいろいろな原因で、このバリア機能が低下して、有害なものが体内に入り込んでしまい、病気を起こすことが多々あります。
この状態を、リーキーガット症候群といいます。
体内に入って直ぐに病気になれば、リーキーガットが原因と気付くのですが、有害物が体内に入ってじわじわと影響を及ぼして病気になる場合は、なかなか病気の原因がリーキーガットだと気付きません。
アメリカでは現在、このリーキーガット症候群が話題になっていて、たくさんの慢性病の原因がこのリーキーガットかもしれないと認識されだしています。
そこでこれから4回にわたって、リーキーガットについてのSpooky2のブログ記事をご紹介したいと思います。お付き合いください。
以下、要約
「リーキーガットの症状と食品のリスク」
調査によると、食物アレルギー、低エネルギー症、関節痛、甲状腺疾患、自己免疫の低下、そして代謝の低下の原因は、リーキーガットによるものと考えられます。
それは100年以上の間、医学文献で「腸管透過性」として知られています。
しかしアメリカで数百万人の人がこれらの症状で困っているのに、原因がリーキーガットだとは気付いていません。
もし、あなたが下記の症状を持っていたら、たぶんリーキーガット症候群と言えるでしょう。
炎症
関節痛
炎症性皮膚疾患および発疹
食物アレルギーと過敏症
そして、上の4つと同じ原因による他のあらゆる種類の健康問題。
もしあなたが、リーキーガット症候群である場合は、複数の食物に対して、過敏症を経験しているはずです。
体内で部分的に消化されたタンパク質や脂肪が、腸の内層から漏れて血流に入り込み、アレルギー反応を引き起こすことがあります。
これは以下のようなさまざまな症状につながります。
消化器系の問題
頭痛
膨満感
食物過敏症
甲状腺の状態
疲労
関節痛
「酒さ様皮膚炎」や「にきび」などの皮膚の問題
体重の増加
上記のリーキーガットから引き起こされる病気は、時間が経つにつれて、それは以下のようなより深刻な健康問題につながる可能性があります。
炎症性腸疾患
関節炎
アレルギー
自閉症
喘息
自己免疫疾患
慢性関節リウマチ
湿疹
乾癬
うつ病
不安
片頭痛
筋肉痛と
慢性疲労
全身性炎症反応症候群(SIRS)
また、リーキーガットが1型糖尿病を含む、自己免疫疾患の主な原因であるという強い証拠があります。
そして亜鉛、鉄およびビタミンB12を含む重要なミネラルそして栄養素の吸収不良を引き起こす場合があります。
GMOとハイブリッド食品は、それらが虫と戦うために改良されているので、レクチンの中で最も高い傾向があります。グルテン含有穀物はあなたの腸の内層を傷つけ、潜在的にリーキーガット症候群を引き起こすかもしれません。(著者注:現在の小麦粉はほとんどがGMOなので危険性が高いです。「小麦は食べるな!」という本に詳しいです。)
プロテインA1カゼインを含む牛乳は、リーキーガットを引き起こす可能性があるもう1つの食品です。低温殺菌プロセスは、不可欠な酵素を破壊し、ラクトースのような糖を消化するのを非常に困難にします。あなたが牛乳を楽しむならば、これからA2牛、ヤギ、ヒツジまたはバッファローから生の乳製品を見つけてください。
砂糖は、あなたの消化器系の機能を乱します。それは実際に健康な細胞を傷つけ、あなたの腸の壁に穴を開けることができる毒素を作成するイースト、カンジダおよび悪いバクテリアの成長を養います。
以上、要約終わり
リーキーガットの原因の1つが、食事にあるという説明です。小麦・牛乳・砂糖の3つです。
リーキーガットが引き起こす慢性病の中に、「うつ病」があります。リーキーガットとうつ病の関係は、日本でも注目されているようです。
投薬治療のみだった、うつ病の治療方法に変化が出てきたのは嬉しいです。
なお、詳しいリーキーガット症候群の説明は、このリンク先をお読みください。
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