- 秋場信次朗 Shinjiro Akiba
- May 4, 2019
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フォーラムの新規投稿の欄に、「The 10 Causes of Inflammation」(炎症を引き起こす10の原因)という題名の投稿がありました。
ちょっと気になったので読んでみると、あるメンバーがとても参考になるビデオがあるから見てほしいと、アメリカの著名な治療家のYoutubeビデオを紹介する記事でした。
短いビデオですが、炎症を引き起こす10の原因について簡単に説明しています。
なぜ炎症について私が気になるのか、理由は以前書きましたが、「リーキーガット」というとても重要な症状が、慢性的炎症の症例だからなんです。
未だにアメリカでも日本でもリーキーガットという病気を認めていないようですが、たくさんの慢性的な体の不調の大元の原因だと思っています。

リーキーガットについてはネット上に、東京都大田区にある三光クリニックという医院のHPにとてもわかりやすい説明文があったのでリンクを貼っておきます。
今回紹介するビデオの作者は、Eric Berg(エリック・バーグ)といい、元々はカイロプラクターだったのですが、食事療法による減量のエキスパートとして有名になったようです。
皆さんご存知の「ローカーボ・ダイエット」の1つである「ケトン式ダイエット」の提唱者です。
彼のオフィスがワシントンDCの隣のヴァージニア州アレクサンドリア市にあるので、政府高官・国会議員・各国大使などの著名人が減量のために訪れて結果を出していることで有名になったようです。
彼の挙げた炎症を引き起こす11の原因は以下のとおりです。
1. Low cortisol コルチゾールの不足
2. Old injuries 過去の傷(瘢痕『ハンコン』という傷や潰瘍による壊死した組織)
3. Sugar -砂糖 insulin resistance - use intermittent fastingインスリン耐性、断続的食事療法
4. Grains (gluten) 穀物(グルテン)
5. Vegetable oils (high in omega 6) ベジタブル・オイル オメガ6の比率が高くなる
6. Alcohol アルコール
7. Dairy - esp. grain fed (due to high omega 6) 乳製品(特に穀物を食べた乳牛の乳)
8. MSG (monosodium glutamate) 化学調味料
9. Excessive protein (overloads liver) 過度のタンパク質
10. Excessively cooked foods (destroys liver) 加工食品(腎臓を破壊する)
11. Excessive alkalinity (alkalosis) 過度のアルカリ性
1.のコルチゾールとは、副腎皮質ホルモンの一つで、ストレスを受けた時に分泌が増えることから「ストレスホルモン」とも呼ばれています。 コルチゾールの主な働きは、肝臓での糖の新生、筋肉でのたんぱく質代謝、脂肪組織での脂肪の分解などの代謝の促進、抗炎症および免疫抑制などで、生体にとって必須のホルモンです。つまり大事な抗炎症剤です。空腹になると増えてきます。
2. の瘢痕(ハンコン)は柔軟性の無い硬い組織で炎症を長引かせます。
3. の砂糖の害については説明は要らないでしょう。
4. 小麦のグルテンが腸内の炎症を引き起こします。
5. ベジタブル・オイルはオメガ6ですが、オメガ3とオメガ6のバランスが大事で
す。オメガ6ばかりが多いのが現代人の問題点です。
6. アルコールの害も説明は要らないでしょう。
7. 乳製品(特に穀物を食べている乳牛の乳)の害についてはネット上にたくさん情報
があるので参考にしてください。
8. 化学調味料。調味料そのもの以外にも加工食品に大量に入っています。
9. 過度のタンパク質。魚は4時間、肉は8時間、消化に時間がかかります。消化できな
かった分は全て毒になります。
10. 加工食品や手間のかかった料理などの調理過多の食品。酵素がゼロになっています。
11. 過度のアルカリ性 体内のPHを過度にアルカリ性にすると炎症を起こします。
彼の主張している健康法は、ローカーボ食と断続的な断食です。
断続的な断食というのは、食事と食事の間の空腹の時間帯を長くする方法です。
今の食事法を変えていくのですが、ステップ1では、まず間食を止めて3回の食事だけにする。
それが出来たら、第2ステップとして、夕食から翌日の最初の食事まで16時間の間を空けるというものです。
例えば夜の食事が20時に済んだとすると、翌日の最初の食事は昼の12時となります。
つまり朝食は抜きということです。
そして昼の12時から夜の20時の間の8時間に、3回の食事をする。
3回の食事は12時、4時、8時のように今よりも間隔が短くなっても問題はないそうです。
第3ステップは最終ステップですが、1日の最後の食事と翌日の最初の食事の間を20時間空けて、1日の残りの4時間に、2回の食事を摂る、というものです。
今までの断食ではなく、毎日の生活の中で、空腹の時間帯を長く保つという方法です。
私は彼の存在や彼の提唱している食事法についてはまったく知りませんでしたが、(たまたま)毎日の最後の食事が夕方の4~5時に終わって、翌日の最初の食事時間が午前10:30ですので、間隔は17~8時間になります。
もう長い間こういった1日2食のリズムで暮らしています。
ほとんど肉・魚は食べません。タバコも酒もずっと前に止めています。
別に体重は減っていませんが、体調はすこぶる良いです。
この食事の先には、不食の世界が待っているのでしょうが、これは無理をして進む道ではなく、十分に今の生活に満足した先に自然と開けてくる道なので、焦らずに今を楽しむようにしています。
食事法については世間にたくさんの異なる情報があります。
一度オーリングテストなどのキネシオロジーを独学されて、自分の体にとって良いものと悪いものをチェックしてみることをお勧めします。